日本のボクシングファンで、ルイスネリの事を知らない人は居ないのではないでしょうか?皆さんが初めて彼の事を知ったのは、山中慎介チャンプに挑戦した時でしょう。その試合でネリは勝利したのですが、試合後にドーピングを使用している事が発覚しました。禁止薬物のジルパテロールの陽性反応が検出されたのです。この薬物は、筋肉増強などの効果があると言われています。
その後WBCはネリの王座をはく奪せずに、山中チャンプを1位にするという意味の分からない決断をしました。ネリがメキシコ産の汚染肉を食べた可能性があるとし、故意に口に運んでいないとする決断だと言われています。これ、カネロと同じですよね?だから私、好きになれないんです。好きなメキシコ人ボクサーは多いのですが、何故メキシコの肉はドーピングに関わる物質が入っているとされるのにも関わらず、食べるのでしょうか。いや、本当に理解が出来ません。
一流選手だと言うなら、栄養士ぐらい付いていそうな気もしますよね…
ボクシングの世界チャンピオンというのは、皆の見本にならないといけない。子供達の夢にならないといけない。そう思っています。あの日、ネリをカッコイイと思った子供はいるでしょうか?少しはいたかもしれませんが、多数が不快感を抱き、そして嫌悪感を抱いたはずです。
正直言って体重も作ってきていましたし、普通に「強いな!!」って思っていたのですが、その後のドーピング問題でドン引きしました。まさかそんな事する選手だっただなんて、そう思いました。普通、そのような反応が出たらWBCは無効試合にしないといけないと思うんですよね。その後再戦を要求したのは良いとしても、今度は体重を作ってこない。
いや、人としてどうなの?って感じです。ネリが計量をしている時、勿論山中選手は現場に居たのですが、「ふざけるな!」って言ってますよね。プロとして当たり前のことすら出来ないのに何故試合出来たんですかね。WBCが試合を開催した事は間違った事だと思いますが、山中さんは「ネリをぶっ飛ばしたかった」と言っています。
何度も言いますが、この試合が開催されたのは間違ったことだと思っています。ネリはバンタムの体重ではなく、スーパーバンタムの体重でしたからね。あり得ません。第二戦に勝利した時、ネリは喜びを爆発させていましたが、本当にはらわたが煮えくり返りそうでした。
結局試合に勝利した後も会場の罵声は止まらず、「帰れ!」「体重を作ってこい!」という声が聞こえました。いや、本当に異様な光景でした。
…そのような経緯があり、ルイスネリという人物の名は日本中のボクシングファンの記憶に残る事になったのですが、その後もネリは体重を作れずに試合を出来ない事がありました。
この件は誰もが知る事なので別に言う必要もないと思いますが、井上尚弥選手も戦ったエマヌエル・ロドリゲス選手との戦いが決まった後に起きました。2019年11月にバンタム級で戦う予定だったのですが、体重オーバーして失格したのです。
その後ネリはカネを払い、ロドリゲスと戦う事を望んだのですが陣営は拒否。ファイトマネーを犠牲にし、ネリと戦う事を拒否したのです。この英断には日本のボクシングファン達も「よくやった」と言う人が多かったですね。
ロドリゲスはネリの過去を知っていたので、自分が犠牲になってネリの悪態を止めようとしたのでしょう。それからネリはスーパーバンタム級に階級を上げ、戦うようになりました。2020年現在はリミットオーバーすることは無いですが、今後また同じような事をしでかす可能性も無くは無いです。
ネリは2020年に自身の気持ちをこう述べています。
「ヤマナカとの試合で起きてしまったことに俺は反省しなければいけなかった。俺は教訓を学んだ。自分のベストをファンに尽くさなければいけないし、正しいやり方で物事を進めないといけない。ファイターとしても、人間としても、もっと改善すべきだったが、起きてしまったことを申し訳ないと思っている」
...何も言う事は無いですが。
とにかく、私がネリを応援することは今後無いでしょう・・・
皆さんはどう思われますか?
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