リッキーハットンはイギリス出身の人気ボクサーでした。私がハットンの事を知ったのはWOWOWのエキサイトマッチで、コンスタンチン・チューとの試合でした。執拗なボディ攻めでチューがギブアップ。
引用元:『youtube(SHOWTIME Sports)』
ハットンはこの試合を機に、イギリス内で人気が出ました。
...戦かったチューはソ連代表のアマチュア選手でして、世界選手権には3回出場しています。1989年のヨーロッパ選手権では金メダルを獲得するなど活躍していた選手で、プロ転向後は
- WBA世界スーパーライト級スーパー王座
- WBC世界スーパーライト級暫定王座
- WBC世界スーパーライト級王座
- IBF世界スーパーライト級王座
を獲得した選手でした。ハットンとの試合を最後に引退したのですが、引退した理由がハットンの打撃による脳内出血があったためです。ハットンはインファイターでガンガン打つタイプですし、動画を見たら分かりますよね。
ハットンはいつもあんな感じでインファイトをする為、『The Hitman』という愛称が付けられていました。hitmanを日本語に翻訳すると、●し屋です。●←残酷な文字です。(笑)
ハットンが獲得したメジャータイトルを紹介。
- IBF世界スーパーライト級王座
- WBA世界スーパーライト級スーパー王座
- WBA世界ウェルター級王座
- IBO世界スーパーライト級王座(三回防衛)
- WBCインナーナショナルスーパーライト級王座
- IBF世界スーパーライト級王座(剥奪)
ハットンが凄い選手だという事がお分かりになるかと思います。
ボクサーと言えば、食生活などを普段から意識している人が多い様に思いますが、このハットンは暴飲暴食のボクサーでした...
って事で!今回はハットンの減量についてお話していきます。
リッキーハットンは減量の鬼!の前に、軽くハットンの紹介。
ハットンはメイウェザーやパッキャオとも戦った事があるファイターなんですよ!どちらも負けましたが…
試合のダイジェストを見てみましょうか。まず、メイウェザーとの試合。
引用元:『YouTube( Golden Boy Boxing)』
メイウェザーに一方的にやられていますが、まさかここまで差があるとは思いませんでした。メイウェザーのスピードが光った試合でしたよね。そして最後のカウンター(49分頃)がえぐ過ぎです。
...そしてその後開催されたパッキャオとの試合。
いや、この試合のパッキャオは化け物でしたね。というか、この時期のパッキャオは階級を上げての挑戦者でしたので、ここまでの実力差が出るとは思いませんでした。
とまあ、リッキーハットンの記事を書いていますが負けた試合を立て続けに視聴者さんに見せるという...
まあでも、この2人と闘うぐらい強いファイターという事だったんです!(笑)ですから、ボクサーとして成功していると言ってもいいでしょう。そんなハットンの私生活を聞いたらビックリしますよ。
ハットンはメイウェザーと対戦した2007年12月8日の後に、メイウェザーの父親である『メイウェザー・シニア』をトレーナーとして師事したこともあるのですが、(ポール・マリナッジ戦とマニー・パッキャオ戦)シニアからかなり怒られてました。
リッキーハットンは減量の鬼!その理由は…
ハットンは2008年、2009年とメイウェザーシニアにお世話になっているのですが、「今すぐに私生活を改めろ!」と叱責されています。それは何故かと言うと、ハットンがかなりの酒好きだから。
シニアはハットンに対し、
- 「トップレベルで戦うためにはアルコールと大好きなファーストフードを辞めなければならない」
- 「心配している」
と裏で発言しています。ポーリーマリナッジを破ってタイトルを防衛したものの、ハットンはこの生活を続けると言っていましたし、心配されるのも無理はない…
なので、海外ではハットンのアルコールに関する記事が執筆されています。メイウェザーシニアがハットンの生活について話している動画もあります。それぐらいボクシング界ではハットンのアルコール問題は有名だったんです。
ハットンは試合が終わってから2,3か月も暴飲暴食をし、体重がクルーザー級ぐらいまで増えていたようですし、ですからハットンは愛称が『ファットン(デブ)』だったのです。
どれぐらい減量するのかというと、何と驚愕の40ポンド。その体重なんと約18㎏。いくらハットンがタフでも身体に悪いですよね。そのような事もあり、シニアはハットンに生活習慣を治すように注意したのですが聞きませんでした。
パッキャオのトレーナーでもある『フレディ・ローチ』はハットンがアルコールを辞めるのは難しいだろうと言っています。というのも、ハットンがボクサーとして活動し始めた時期からずっと飲んでいたので、それを治すことは困難だと捉えていたようです。
ハットンはシニアのいう事をもっと聞いていたら良いキャリアが築けたかもしれませんよね。でもまあ、それでこそハットンと思っていた英国ファンも多かったのではないでしょうか?
「酒を辞めるのはあり得ない。
俺はパブに行く!それが俺だ!」
こう発言してたようですし、もしハットンがその生活を治していたら逆に駄目になっていたかもしれませんよね。。。
ハットンにとってそれが楽しみでもあり生きがいだったのかもしれません。つまり、ストレス解消だったという事です...
海外には色んな選手が居ますよねぇ…

上記の井上尚弥選手の記事ですが、減量は体に良くないと言っていますよね。10キロ以上の減量は極限まで戦ってると言っていますから、そう考えるとハットンはどうなるのでしょう...約20㎏ですよ
そんなハットンですが、なんと次は薬物に手を出してしまいました。
リッキーハットンは薬物に走る。
ハットンは2010年9月に●カインを吸っている姿がスクープされ、ボクシングライセンスをはく奪されました。
その時の記事がこちら。
2010年は、ハットンがパッキャオに負けた翌年ですし、うつ病を患っているとも言われていましたよね...当時はメチャクチャ好きなファイターでしたが、日本ではこんな情報が回っていなかったのでこの事実を知った時は本当にびっくりしましたし、悲しかった。
ハットンはこの時期にパブでボディビルダーと揉めて不意打ちKO負けした(ハットンは泥酔していて相手はハットンの2倍の大きさだったと言われています)との情報が海外で出回ってましたね。
…そんなハットンは自暴自棄に陥り、自●未遂もしています。
ハットンは「過去に何度か自●しようとした。パブに行っては戻り、ナイフを取り出し、暗闇に座ってヒステリックに泣いていた。
とても惨めだったので、最終的には酒を飲みすぎて死ぬだろうと思っていた。酒を飲むことで道を外してしまい、それがドラッグにつながった。まるで暴走列車のようだった」と告白した。
ハットンがプロとして活動した最後の方は負けが続き、精神的にも病んでいたのでしょうね~。
このニュースが報じられた後、リハビリクリニックで治療すると言われていましたから、現在は薬物もせずに元気なハットン。
自身のインスタグラムのアカウントも開設しています。
元気そうで何よりです!
ハットンのような生活をしていてチャンピオンになれるのは難しいですから、やっぱりきちんとした生活リズムを整える必要がありますし、試合が終わってもある程度は体重の管理もしておく必要があると思います。遊びたい気持ちは分かりますが、長い目で見たら全然違ってきますよね。
まとめ。
今回はリッキーハットンの減量についてお話しました。いくら何でもクルーザー級程の体重増加は体に悪いですよね。約20キロも減量していた超人の話でした。過去の試合映像を見ると興奮しちゃいますよね。
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